フェニエチルアルコールは、ベンジルアルコールよりも炭素が一つ長い化合物。
2-フェニルエタノールなど、複数の呼び名があります。
グループ:芳香族
官能基:一級アルコール
分子量:122
分子式:C
8H
10O
フェニエチルアルコールはカーネーションやヒヤシンスなど複数の花精油にも含まれますが、ローズ系の香りに欠かせない成分。
典型的なバラの香りともいえる芳香で、香料の商品名「Rose P」がフェニエチルアルコールの通称としても広まっています。
ただ、ローズの香りはフェニエチルアルコールのみにもたらされているものではなく、同じくローズ調の芳香であるシトロネロールやゲラニオールも主要成分として挙げられます。
それぞれのローズ調の香りが合わさって、ローズの魅力を増しているといえるでしょう。
なお、フェニエチルアルコールの芳香による心への作用の研究も進められていて、抗うつ効果などに期待が寄せられています。
≪フェニルエチルアルコールを含む代表的なアロマオイル≫
ローズ・ゼラニウム・ネロリ・ローズオットーなど
精油が複数の成分から構成されているのに対し、シングルフレグランス(単品香料)は、1つの成分だけに焦点を当てた人工香料。
アロマオイルの特性や香りの特徴を理解するのにとても役立つため、アロマテラピーをもっとよく知りたい方やプロのセラピストを目指す方、調香師の勉強をなさっている方などに是非試していただきたいアイテムです。
趣味の一環として香水や化粧品つくりを楽しみたいという方にもおすすめです。
シングルフレグランスでアロマオイルの理解を深め、楽しみ方もどうぞ広げてください。
使い方
【おすすめの使い方】
フェニエチルアルコールは、ベンジルアルコールよりも炭素が一つ長い化合物で、別名Rose Pと呼ばれるように典型的なローズの香りを持っており、カーネーションやヒヤシンスなどの多くの花精油に含まれています。
【精油瓶の扱い方】
ゆっくりと空気穴が上になるように傾けると、中央の筒から1滴ずつ滴下できます。
空気穴を下にして滴下すると、1滴ずつ上手く滴下できなかったり、
中央の筒から空気が入ろうとして滴下の妨げになる恐れがあります。
激しく瓶を振ったり、逆さにすると精油が飛び出て衣服や手に掛かりますのでご注意ください。
精油の種類によっては、気温が低くなると固まりやすい性質があります。
花ロウや樹脂などから抽出された精油に多くみられ、天然ならではの性質です。
ドロッパーから出にくい場合は、瓶を手のひらで包み温めるなどしてお使いください。
(サンダルウッド、ジャスミン、チュベローズ、パチュリ、ベチバー、ベンゾイン、ミモザ、ミルラ、ローズオットーなど)